- ぞうし
- I
ぞうし【増資】企業が資本金を増加すること。⇔ 減資「新工場設立時に三割~する」IIぞうし【曹司】(1)官署や宮中に設けられた, 官吏や女官の詰めている部屋。
「~におり給へれば/伊勢 65」
(2)宮中や貴族の邸内に部屋を与えられて仕えること。 また, その人。 部屋住み。「従者の下屋に~してありけるをぞ/宇津保(俊蔭)」
(3)貴族の子弟で, まだ独立していない者が親の邸内に与えられている部屋。→ おんぞうし(御曹司)(4)平安時代の大学寮の寄宿舎。 東曹と西曹があった。IIIぞうし【蔵志】日本最初の解剖書。 山脇東洋著。 1759年刊。 54年に初めて官許を得て行なった解剖の所見を記述。 古来の迷妄を正し, 実際の解剖の必要性を認識させた。IVぞうし【贈諡】死者に称号をおくること。 また, その称号。 おくりな。Vぞうし【雑仕】(1)平安時代以降, 宮中や貴族の家で, 使い走りや雑役(ゾウヤク)をつとめた下級の役。 行幸・行啓の供奉(グブ)などもつとめた。「台盤所の~ぞ御使には来たる/枕草子277」
(2)「雑仕女(ゾウシメ)」に同じ。VI「建礼門院の~, 横笛といふ女あり/平家 10」
ぞうし【雑紙】日常の用に用いた薄い紙。「文覚紙を取り向けて見れば, 如法~なり/盛衰記 18」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.